この記事では「女性の薄毛・抜け毛の主な原因」をご紹介しています。
薄毛や抜け毛が気になり始めたけど、原因が分からなくてお悩みのあなた。
この中に思い当たるものがないか探してみましょう。
もくじ
女性の薄毛・抜け毛|主な原因がこちら
女性の薄毛・抜け毛の主な原因
- 栄養不足・食生活の乱れ
- 血行不良
- 女性ホルモンの減少
- 皮脂の過剰分泌
- 髪・頭皮へのダメージ
女性の薄毛・抜け毛の原因はじつに様々ですが、その多くは上記のように分類することができます。
原因その1:栄養不足・食生活の乱れ
当然のことながら、体の一部である髪にも栄養は不可欠。
栄養が不足したり、栄養バランスが乱れると髪の成長が妨げられます。
この栄養素が不足すると要注意!
- ケラチン
- コラーゲン
- 大豆イソフラボン
「ケラチン」や「コラーゲン」などは髪やお肌の元となる成分。
これらを十分に生成して髪の健康を守るためには、タンパク質(アミノ酸)の摂取は欠かせません。
「大豆イソフラボン」は、髪の毛のサイクルを整えたり髪の健康を保つ女性ホルモンと同じような働きをしてくれます。
豆乳や納豆を積極的に摂って「大豆イソフラボン」が不足しないようにしましょう。
こんなことにも要注意!
- 過剰なダイエット
- 偏ったサプリメント摂取
過剰なダイエット=髪にとっては迷惑行為
痩せたいからといって食事をガマンすると栄養が不足します。
しかも、体にとって髪の優先順位は低いので、栄養が不足している時は髪に栄養を送るのは後回しにされてしまいます。
栄養が不足するような過剰なダイエットは、髪にとってはものすごい迷惑行為なのです。
サプリメントはあくまで「補助」
サプリメントは本来「栄養を補助するための食品」なので、メインの食事になるものではなくて足りない栄養素をピンポイントで摂るためのもの。
「ご飯を食べない代わりにサプリ飲んでるから大丈夫」なんて思っていると栄養バランスが乱れがちになります。
また、サプリメントのように人工的に合成されたものは腎臓や肝臓などに負担を与えることがあります。
内臓が疲労した状態では、せっかく摂った栄養素も体内に取り込まれることなく排出されてしまいます。
ココがポイント
「偏りのない栄養摂取」と「整った食生活」を心がけて髪の健康を守ってあげましょう。
原因その2:血行不良
栄養がしっかり摂れていたとしても、血行が悪いと栄養素が体に行き渡りません。
髪に届く栄養が少なくなると、髪が細くなったり、新しい髪が生えにくくなったりします。
血行が悪くなるとこんな影響が・・・
- せっかく摂った栄養も行き渡らない
- 細胞の生まれ変わりが遅くなる
今生えている髪のため、髪の生え変わりのサイクルのために、頭皮マッサージなどを取り入れて血行を良くするのがおすすめです。
ストレスや緊張なども血行不良の原因になるので、自分に合ったリラックス法を探してみましょう。
ココに注意
タバコは血管を収縮させるので血行不良の原因となります。
髪以外の健康も考えると、タバコは控えるのがおすすめです。
原因その3:女性ホルモンの減少
ハリやコシ・ボリュームがある女性らしい髪には女性ホルモンが大きく影響しています。
女性ホルモンの分泌量が減ると薄毛や抜け毛は進行しやすくなります。
女性ホルモンが減少するとこんな影響が・・・
- 髪のサイクルが乱れる
- コラーゲンやケラチンが生成されにくくなる
- 髪のハリやコシ・ボリュームがなくなる
- 血流が悪くなる
女性ホルモンの一つ「エストロゲン」には毛髪の成長期を持続させる働きがあります。
エストロゲンの分泌量が少なくなると髪の毛が細くなったり、本数が少なくなるなどの影響が出やすくなります。
また、エストロゲンには、髪やお肌の元となる成分の「ケラチン」や「コラーゲン」などの生成をサポートする働きがあります。
これらが不足することが、髪のハリやコシ・ボリュームが少なくなる原因になることもあります。
他にも、女性ホルモンには血管を広げて血流を良くする働きもあるといいます。
女性ホルモンが減少することが血行不良の原因となることもあります。
女性ホルモンの分泌が変化する時
- 加齢
- 妊娠・出産期
- 授乳期
- ピルの服用をやめた時
女性ホルモンは20代後半から30代半ばあたりに分泌のピークを迎え、その後は徐々に分泌量が減っていくと言われています。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が上昇するため、髪の成長期が長くなり髪が抜けにくくなります。
出産後の授乳期に入ると、上昇していた女性ホルモンの分泌量が元に戻ろうとします。
ホルモンバランスの変動によって妊娠中に目立たなかった髪の退行期や休止期が目立つようになり、抜けにくかった髪が抜けやすくなります。
また、避妊や月経前症候群の軽減のためにピルを服用している場合、ピルの服用をやめた時に出産後の脱毛と同じような症状が出る場合があります。
ココがおすすめ
徐々に女性ホルモンの分泌量が減っていく対策として、女性ホルモンと同じような働きがある「大豆イソフラボン」が含まれている豆乳や納豆を摂取するのもおすすめです。
原因その4:皮脂の過剰分泌
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることによって発毛を直接的に妨げてしまいます。
皮脂の過剰分泌を招いてしまう食べ物
- ファストフード
- 甘いもの
- 揚げ物・脂っこいもの
- インスタント食品
- 加工食品
これらをよく食べる方は皮脂の過剰分泌と、それによる薄毛や抜け毛に気をつけましょう。
ココがおすすめ
魚介類などに多く含まれている「ビタミンB」には皮脂の過剰分泌を抑える働きがあります。
食事のレパートリーの中に魚介類を加えて対策するのがおすすめです。
原因その5:髪・頭皮へのダメージ
- 過度のヘアケア
- ヘアカラー・ブリーチ・パーマ等による頭皮ダメージ
- 固定されたヘアースタイル
これらによって髪にダメージが積み重なっていきます。
栄養状態や女性ホルモンの分泌が正常だったとしても、ダメージによって薄毛や抜け毛が進行する場合があるので要注意です。
過度のヘアケア
- 髪の洗いすぎ
- 爪をたててゴシゴシと髪を洗う
- 強引なブラッシング
- ドライヤーによるダメージ
- 育毛剤の使いすぎ
1日に何度も髪を洗ってしまうと皮脂を必要以上に洗い流してしまうことになります。
また、爪を立ててゴシゴシと強く洗うのも頭皮を傷つけてしまいます。
頭皮や毛髪の保護を失うことになるので注意が必要です。
先が細いブラシやくしなども頭皮や毛髪を傷つける場合があります。
先が丸いものや素材が柔らかいもので、髪にやさしくブラッシングしましょう。
ドライヤーによるダメージにも要注意。
過度の熱や乾燥させすぎは髪にとってダメージとなります。
他にも、「薄げが心配だから・・・」といって育毛剤の用法容量を守らないのも髪にとってはダメージになります。
特に髪やお肌に合わない育毛剤の場合は髪にとってはダメージになってしまいます。
ヘアカラー・ブリーチ・パーマ等による頭皮ダメージ
色んなデータを調べてみると、バラつきがあるものの、ヘアカラーやパーマの経験がある女性の割合は男性に比べると9~13倍にもなるそうです。
ヘアカラーやパーマによるダメージを受ける可能性は男性よりもかなり高くなってしまいます。
パーマ液やヘアカラーリング剤には強いアルカリ性や酸性の化学成分が使われています。
中でもヘアカラーリング剤の成分は後に残りやすいと言われていますので、ヘアカラーは2~3か月に1回くらいに抑えておいた方が良さそうですね。
ココに注意
毎月のようにヘアカラーやパーマを繰り返している方は、薄毛や抜け毛に注意が必要です。
固定されたヘアースタイル
女性は男性よりも髪が長い場合が多いです。
長い髪はその分だけ重くなってしまうので、男性よりも毛根への負担が増えることになってしまいます。
また、髪をまとめたりポニーテールにしたりすると、さらに毛根には引っ張られる負担が増えてしまいます。
「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」や「結髪性脱毛症(けっぱつせいだつもうしょう)」へとつながっていくこともあるので要注意です。
同じ箇所の毛根だけに負担がかからないように、定期的に髪型を変えたり、髪のまとめ方を少し変えたりして、負担を分散することがおすすめです。
ココに注意
「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」や「結髪性脱毛症(けっぱつせいだつもうしょう)」は、額・生え際・後頭部に現れることが多いようです。
エクステをつけたり、髪をまとめないでジョギングをすることによっても、毛髪への負担が増える場合もあります。
こんな時・こんなことには注意しよう!|女性の薄毛・抜け毛
- ストレス
- 睡眠不足
- タバコ
- 紫外線
ここまでご紹介してきた原因は、これらがきっかけになって引き起こされやすくなります。
これには要注意その1:ストレス
- 恋愛、失恋、結婚、離婚
- 家事、出産、育児
- 仕事の重圧、ミス、多忙、異動、復職、転職
- 人間関係、環境の変化
- 体調不良、冷え
ストレスのきっかけになるものを挙げるとキリがありません。
そして、その影響もさまざまあります。
免疫細胞が暴走
ストレスを感じている時、免疫細胞の一つ「Tリンパ球」が過剰に活動することがあります。
Tリンパ球によって毛母細胞が攻撃されると、薄毛が進行してしまうことがあります。
筋緊張で血行不良に
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ストレスを感じている時、筋肉は無意識に緊張します。
後頭部から首・肩・背中まで広く付いている「僧帽筋」という筋肉が緊張して収縮すると、血管が狭くなり頭皮への血行が悪くなります。
女性ホルモンの分泌が不安定に
ストレスなどによって生活が不規則になると、女性ホルモンの分泌を促す視床下部の働きが低下し、女性ホルモンの分泌が不安定になってしまいます。
ココに注意
自分に合ったリフレッシュやリラックス法を見つけ、意識してストレスを解消するようにしましょう。
仕事中やスマホを操作している時、無意識に歯を食いしばっていたら要注意です。
これには要注意その2:睡眠不足
夜の10時から深夜2時くらいまでは、副交感神経が優位になる「睡眠のゴールデンタイム」と言われています。
体の成長や修復に必要なホルモンがこの時間に多く分泌されるので、髪の成長や修復のためにも、この時間には寝ているようにしましょう。
ただし、寝る直前までスマホなどを見たり、お酒を飲んだりすると睡眠が浅くなり睡眠の質が落ちてしまいます。
お酒はほどほどにしたり、スマホを見るのは寝る1時間くらい前までにして良い睡眠を確保しましょう。
これには要注意その3:タバコ
- 煙の中のニコチンは気管支を収縮させ空気の出入りを邪魔する
- 煙の中の一酸化炭素は酸素の取り込みを邪魔する
- 煙の刺激で気管支の粘液分泌を増加させ空気の出入りを邪魔する
このようにタバコはいろんな面で体にダメージを与えます。
呼吸がスムーズに行えなくなると、酸素が行き渡りにくくなり体中の細胞が弱っていきます。
当然、頭皮や毛髪にも影響が出てきてしまいます。
ココに注意
他にも、
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などなど、髪以外にもデメリット目白押しです。
※「トートラ標準解剖生理学」より
これには要注意その4:紫外線
肌と同じように、紫外線を浴びれば毛髪や頭皮も日焼けします。
頭皮がダメージを負うと細胞の元気がなくなり、髪を作る働きが弱くなります。
ココがおすすめ
日傘を使う、帽子をかぶるなどで頭を守ってあげるのがおすすめです。
『まとめ』:女性の薄毛・抜け毛|主な原因がこちら
女性の薄毛・抜け毛の主な「原因」
- 栄養不足・食生活の乱れ
- 血行不良
- 女性ホルモンの減少
- 皮脂の過剰分泌
- 髪・頭皮へのダメージ
こんな時・こんなことには要注意
- ストレス
- 睡眠不足
- タバコ
- 紫外線
女性の薄毛・抜け毛には主な原因だけでもいろんなものがありましたね。
中には男性とは違う女性特有の原因もあるので、事前に原因をしっかり把握しておくことをおすすめします。
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